本当の豊かさとは?

お金が十分、手元にあれば幸せだと考えたことはないかい?
もちろん、生活していくためにお金は必要!でも、必要以上に富を持っていることは、果たしてイコール幸せと言えるのかな・・・

今回は、そんな考えにひとつの道筋を与えてくれるようなお話を紹介するよ。

十分すぎる富を持ち合わせている大富豪は、あるとき息子に自分たちの幸せについて気づいて欲しいと考え、自分たちと比べて貧しい農村のある家庭に送ることにしました。

息子がお金に困らず、いかに不自由なく暮らしていることが幸せなんだと知ってもらいたいという親心だね。

預けてからしばらくして・・・
息子が帰ってきたある日。彼は意外な言葉を語り始めるんだ。

自分たちと比べて多くの犬を飼っていたこと。
自分一人で遊ぶのではなく、友達と自然の中を駆け回って遊ぶことができたこと。
人工的なあかりではなく、キラキラとした星空を眺めることができたこと。
都会的な音ではなく、鳥のさえずりや自然の音に耳をすましたこと。
人と目を見て話すことの大切さ。

そして、彼はこう言い放つんだ。
僕たちがどれくらい貧しいのか、教えてくれてありがとう!」と。

自分たちの生活を思い起こしてみて。

マンションだったり、近隣と接している限られた住宅地の中で、やっと飼えるペット事情。
自然の草木や広場ではなく、最新のゲーム機で過ごす子供の放課後。
空を見上げても何も見えない代わりに、煌々と輝くあかりたち。
歩いている間もヘッドホンをしていて、外から遮断されている耳。
スマホやパソコンをいじりながら続けられる会話。

わたしたちは科学の進歩により豊かな生活を手に入れたと思っていたはずが、本当の豊かさとはなんだったのだろうか・・・
と、心に問いかけてくれるような話だよね。

現代人は忙しいというけれど、少しだけでも立ち止まって自然を感じ、少しだけ手を止めて、向き合って話をする。そんな時間が必要で、貴重なものなのかも。

本当の豊かさとは決してお金で買えるものばかりではなく、むしろお金では買えないものに本当の価値があるのかもしれないね。

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