終戦記念日から考える〜明日がくる幸せについて
こんにちは。ぷよっぴーだよ。
夏の暑い時期を迎えると、近づいてくるのが終戦記念日だよね。
日本で戦争終結から時間が経ったとはいえ、この日になるとメディアでも戦争をテーマにした特集が数多く組まれているので、強く意識していなくても耳には入ってくるはず。
現在の日本は戦争状態ではないけれども、世界に目を向けてみると各地で争いが頻繁に発生しているよね。ニュースなどで心を痛めている人も多いはず。
戦争には多くの犠牲を伴うけれど、一番の犠牲になるのは弱い存在である子ども達だということは今も昔も変わっていない事実。まだ多くを知らない子ども達がいつの間にか戦争に巻き込まれて、そしていなくなってしまう。こういったことが世界では未だに頻繁に起きているんだね。
今回は、このタイミングで目にしてもらいたい本を紹介しようと思っているよ。
それは岩崎ちひろさんの「戦火の中の子どもたち」。
絵本仕立てのこの本は、シクラメンの花を軸として戦争に巻き込まれる子どもたちを描いているんだよ。
その冒頭にはこのようなことが書かれているんだ。
「赤いシクラメンの そのすきとおった花びらのなかから
しんでいったその子たちの ひとみがささやく。
あたしたちの一生は ずーっと せんそうのなかだけだった。」
胸が締め付けられるようなこのフレーズは、わたしたちが今、当たり前のこととして変わりなく生活できていることが実は、当たり前のことではないのだと気付かせてくれるよね。
この世の中で一番大切なものは、やはり命なんじゃないかと思うんだ。
命がなければ、お金や名声がいくらあっても無駄になってしまうよね。
そして、この本は次のような言葉で締めくくられているよ。
「赤いシクラメンの花のなかに いつもゆれていた
わたしのちいさなおともだち。
赤いシクラメンの花が ちってしまっても やっぱりきえない
わたしの こころのおともだち。」
こんなふうに明日が見えない地域や時代もあったのだから、子どもから大人まで明日のことを考えて過ごせること、それ自体が幸せなのかもしれないね。