先日、久々に会う前の職場の同僚たちと、女子会をしました。
友人の一人のTさんは、とっても可愛い顔をしていて、明るい人柄なのに、アラフォーでいまだ独身。
「彼氏も欲しいし、結婚もしたいけれど、婚活パーティとかに行ってもいまいち良い相手が見つからない。意中の男性には、いつも振り向いてもらえない」と嘆いていました。
話を詳しく聞いてみると、Tさんは、極度の「おごられ下手」であることが分かりました。
意中の男性と食事に行く機会があったら、お会計の時、絶対にお金を払ってしまうのだそうです。
「ここは自分が」と男性が言っても、「いやいやいや!悪いですから!」と、財布からお金を出し、受け取ってもらうまで引っ込めないのだとか。
「いやいやいや、そこは素直におごられとこうよ!」
と、その場にいた女子全員に突っ込まれていました。
「でも、悪いし、嫌われたくないから・・・」とTちゃんは言います。
会社の上司や、男友達、まったく眼中にない男性と食事に行ったときは、さらっとご馳走になることも多いらしいのですが、こと意中の男性との食事になると、「負担になりたくない」「嫌われたくない」という思いから、かたくなにおごられることを拒んでしまうのだそうです。
Tちゃんのように、意中の男性だからこそ素直に甘えられない女性は、少なくないかもしれませんね。
しかし、女性は、「おごられ上手」になったほうが、断然、愛されます。
男性は、基本的に見栄っ張り。特に女性の前ではかっこよくいたいもの。食事代を全部出すことは、負担どころか、男性としての自尊心を満たす行為なのです。
「ここは自分が払う」と言っているのに、かたくなにそれを拒まれ、お金を差し出されてしまうと、男の面目は丸潰れ。
「そんなに俺におごられるのが嫌なのか・・・」と気を悪くさせてしまう可能性も。
食事代の半分を出すぐらいなら、「ありがとうございます♡」「ご馳走様でした♡」と言ってあげたほうが、よっぽど男性は嬉しいのです。
また、多くの人は、「感情」から「行動」が生まれると考えがちですが、実は、心理学的に、「感情」は「行動」の後からついてくると言われています。
「好き(感情)→食事をご馳走する(行動)」ではなく、
「食事をご馳走する(行動)→好き(感情)」ということです。
男性は、食事を女性にご馳走するという行動で、「この女性と食事の時間を共にし、ご馳走した。楽しい時間を過ごし、感謝された。俺はこの女性に好意を持っているんだ」という感情になり、女性に入り込むようになるというわけですね。
と、いうわけで、「意中の男性にはついつい遠慮してしまう」「男性に食事代を全部出してもらうのは気が引ける」という女性は、これからは気持ちを変えて、「おごられ上手」になってみてはいかがでしょうか。
以前、男性に食事をご馳走になったときは、必ず5回お礼を言うようにしているというモテ女性がいました。お会計が終わったすぐ後に「ご馳走様~♡」、帰り間際に「ご馳走様~♡」、夜のメールで「ご馳走様~♡」、次の日のメールで「ご馳走様~♡」、次に会ったときに「ご馳走様~♡」。
ここまではいかなくても、意中の男性には気持ちよくおごられ、「感謝の気持ちでお返しする」ぐらいの気持ちは大切かと思います。
お金を払うより、好意を持ってもらえて、次につながる確率も高くなるのではないでしょうか。
執筆者/黄本恵子(アモーレ大学心理学科コミュニケーション学部教授)
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