結婚相手に求める条件として、「優しい男性」を挙げる女性は少なくないでしょう。
いつもあなたに対して優しい態度で接し、優しい言葉がけをしてくれて、横柄な態度を取ることなく、要望を聞いてくれる…。
そんな優しい男性と結婚したら、穏やかで幸せな結婚生活を長く送れそうですね。
しかし、あまりに優しい男性は、要注意。
優しい男性と結婚することによって起こる家庭内の問題というのも、あるのです。
優しい男性を結婚相手の条件としている女性、優しい男性と結婚する予定のある女性は、そのリスクについて知っておいたほうがいいかもしれません。
『優しい男性と結婚することによって起こる家庭内の問題と対策』についてお伝えします。
■「優しい男性」と結婚することによって起こる問題とは?
優しい男性と結婚することによって起こりうる問題は、主に次の2つが考えられます。
1.帰宅恐怖症になる可能性
妻の言動にストレスや恐怖を感じ、仕事が終わっても家に帰らず外でダラダラ時間をつぶしてしまう『帰宅恐怖症』。
結婚後、帰宅恐怖症になってしまう男性は決して少なくありません。
帰宅恐怖症になってしまう男性には、ある特徴があります。
それは、『気が弱い』ということ。
いつもあなたに意見を合わせてくれて、要望をかなえてくれて、言うことを聞いてくれる。
・・・それは、優しさというよりは、「争いごとや議論を避けたい」「批判されることを避けたい」「正面から人の気持ちと向き合うのが怖い」という、『気の弱さ』から来ている可能性があります。
結婚生活が長くなると、重要な話し合いからいつも逃げて、あなたの気持ちとちゃんと向き合ってくれないかもしれません。「頼りないなあ・・・」と不満に思うことも多くなるでしょう。
私の知り合いに夫が帰宅恐怖症となり、結婚生活が破綻し、離婚となった夫婦がいますが、その夫も、とても『優しい』人でした。
2.家庭に『父性』が足りなくなる
将来的に子どもを持ったとき、優しい男性は『良い父親』になりそうですよね。
しかし、あまりに優しい父親だと、家庭の中の『父性』が消失し、子どもに悪影響を与えてしまう恐れがあります。
『父性』は、『母性』と同じぐらい子どもの心の成長にとって大事なものです。
『母性』は、子どもに無条件で絶対的な安心感と安らぎを与えるものであり、『父性』は、社会のルールや厳しさ、ときに理不尽さなどを伝えます。
「ダメなものは、絶対にダメなんだ!」という厳しさを、家庭の中で目の当たりにしておくことは、子どもの社会性を高めるために大切なことです。
社会生活というのは、家庭の中に比べて厳しく、理不尽なことだらけです。
家庭の中で父性が足りないと、子どもは社会生活に適応しにくく、他人とうまくコミュニケーションが取れなかったり、厳しさについていけず大きなストレスを感じることになります。
ちなみに、母性は必ずしも女性だけが持っているものではなく、男性も持っていますし、父性も男性だけが持っているものではなく、女性にもあります。
男性が優しすぎてあまりに母性的だと、家庭の中の父性の役割は、母親が担うことになります。
母親の出す父性は、やはりどこか甘くなりがちです。また、母性に加えて父性を持って子どもと接しなければいけないことで、母親の負担やストレスも大きくなるでしょう。
■優しい男性と結婚するなら…実践したいコミュニケーション
ここからは、優しい男性と結婚する際の対策として、実践したいコミュニケーションについてお伝えします。
1.男性の意見を聴く耳を持つ
良いパートナーシップを築けている夫婦というのは、お互いの意見を尊重し合っています。
どちらか一方の意見でいつも事が進んでいる、ということはありません。
男性が優しいと、自分の意見を通しやすいので、つい自分の思う通りに、事をなんでも進めてしまいがちです。
ときには彼に「いつも私に合わせてもらってばかりごめんね、あなたはどう思う?」「今日はあなたが決めてくれていいよ」という言葉がけをして、男性の意見を聴く耳を持ちましょう。そして、男性の意見を尊重してあげましょう。
彼がなんでもあなたの言う通りにしてくれるのは、「争いをしたくない」「非難されたくない」という『気の弱さ』から来ている可能性があるということを忘れないように。
2.「頼りになる」「男らしい」などの声がけをする
男性は、女性から『男らしい』と思われたいと、口には出さなくても心の中で思っています。
普段あまり男らしさを感じさせない、優しい男性にしても、それは同じです。
ときには、彼の『男らしさ』を刺激する言葉をかけて、男としてのプライドを刺激しましょう。
「頼りになる~」「男らしい~」などの声掛けをすると、彼の男としてのプライドが刺激され、「もっと頼りになる男になろう」「もっと男らしくなろう」という気持ちが強くなるでしょう。
「彼女を守れる、彼女が頼れる、しっかりした男にならなくちゃ!」という意識も芽生えるかもしれません。
優しいだけの男ではなく、ときにリーダーシップを発揮してくれる、頼りになる彼(夫)に、きっとなってくれるでしょう。
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どんなに良いと思えることにも、悪い面は隠されています。「優しさ」に関しても、それは同じです。
「優しい男性と結婚したら、楽ができそう」
「優しい男性と結婚したら、私の思う通りにできそう」
という考えだけで安易に優しい男性を選ぶと、「こんなはずじゃなかったのに!」と思うことが、本当によく起こります。
彼の優しい性格によって起こりうるリスクやデメリットについても考えて、「それでも彼のことを愛している」「彼とずっと一緒にいたい」と思えるなら、そして彼の優しさに甘えず自分も彼を幸せにするために努力ができるのなら、その結婚はきっと実り多い、幸せなものになるのではないでしょうか。
結婚生活は2人で築き上げていくもの。そこをぜひ目指していただきたいですね。
執筆者/黄本恵子
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