身近な人たちと幸せな関係性を築ける人が持っている“感覚”とは?

世の中には、家族や職場の仲間など、身近な人たちと良い関係性を築ける人もいれば、争いが絶えず人間関係でトラブルやストレスを抱えてしまう人もいます。

身近な人たち良い関係性を築ける人は、“ある感覚”を持っています。

それは、人間関係でトラブルやストレスを抱えてしまう人が、持っていない感覚です。

今日は、『身近な人たちと良い関係性を築ける人が持っている感覚』、『トラブルやストレスを抱えてしまう人が持っている感覚』についてお伝えします。

身近な人たちと良い関係を築ける人が持っている『離別感』って?

身近な人たちと良い関係を築ける人が持っているもの…それは『離別感』です。

離別感は、『相手は自分と違う人格や考え方を持つ、別の人間である』という感覚のことを言います。

離別感を持っていると、相手の存在を尊重できるようになります。

相手が自分と違う意見や考えを持っていた場合でも、相手を非難することなく、「そういう考え方もあるんだね」と受け入れることができます。

相手のことを理解するために、聴く耳を持つこともできます。

また、相手のやってくれたことに対して、感謝の気持ちを持つこともできます。

人間関係にトラブルやストレスが多い人が持っている『一体感』とは?

『相手は自分と違う人格や考え方を持つ、別の人間である』という離別感は、文字にしてしまえば「そんなの当然!」と思えるものかもしれません。

しかし実際には、離別感とは反対の『一体感』を持ってしまっている人は少なくありません。

一体感は、『相手は自分と同じ感覚を持っていて当たり前だ』という感覚です。

一体感を持つと、相手が自分の意見と違う場合、また、相手が自分の思う通りに動いてくれない場合、怒りやストレスを感じます。そして、相手を非難・攻撃します。

たとえば、職場の人間関係であれば、部下が自分の思い通りに動いてくれなかった場合、「まだできないのか!」「こんなことも分からないのか!」と頭ごなしに怒鳴りつけてしまいます。

カップルの場合であれば、彼氏(夫)の連絡が疎かになったりすると、ろくに話も聴かないうちから拗ねたり、「愛がない!」「冷たい!」と攻撃をします。

子どもを持つ親の場合であれば、「あなたのためだから」という言葉を使い、子どもに親の望む生き方を強要します。

そして、子どもが思う通りに動かない場合、子どもを激しく叱りつけます。子どもの意見を聴く耳を持とうとしません。

また、一体感を持っていると、『やって当然』という意識なので、相手に対して感謝の気持ちを持てません。

心当たりがないでしょうか?

このようなコミュニケーションが、人間関係にとってプラスを生むはずがありません。

あなたと接している人たちの心も、そしてあなた自身の心も、疲弊することになります。

「自分は一体感が強いな…」と感じたなら、それは一日も早く手放すべきです。

そして、他者と健全で良い人間関係を保てる『離別感』を持つように心がけましょう。

『離別感』はどうやったら持てるようになる?

一体感は、“依存”や“甘え”から来る感覚です。

もともとは、『母子一体感』といって、乳幼児期・幼少期に子どもが母親に持つものです。

幼い子どもは、母親に対して絶対的な信頼感を抱いています。

おっぱいやミルクがほしいとき、おむつを替えてほしいとき、赤ちゃんは泣きます。泣くことでママが来てくれることを信じているからです。

また、幼少期の子どもは、母親の都合おかまいなしに「ママ、あれちょうだい」「ママ、抱っこして」と言ってきます。ママが自分の思う通りに動いてくれないと、泣いたり、激しく怒ったりします。

「母親は自分のために動いてくれて当たり前だ」「母親は自分の気持ちを分かってくれて当たり前だ」と、そう思い込んでいるからですね。

母子一体感は、この時期の子どもが持つ分にはまったく問題のない健全な依存・甘えです。

しかし、これをいいオトナが持ってしまったら、話は別です。

一体感が強い人は、他者への“甘え”や“依存”が強い人とも言えるわけです。

「自分の幸せは、他人次第」という意識が強いんですね。

他者への離別感を持てるようになるためには、依存的な生き方をしないようにすること。

どんなに身近な存在であったとしても、その人はあなたの要望を叶えるために生まれてきたわけではないし、あなたを満足させるために生まれてきたわけではないのです。

「自分の人生は自分で切り開く」

「自分の人生を楽しく有意義なものにするのは、自分次第」

という意識を持っていれば、相手に対して一体感を持つことは少なくなるのではないでしょうか。

***

私の周りで、身近な人たちと素晴らしい良い人間関係を築けている人は、みんな離別感を持っています。

たとえ自分の配偶者であっても、そして自分の子どもに対してであっても、です。

相手の存在を尊重し、大切にできる離別感。忘れないで持っておきたいですね。

執筆者/黄本 恵子

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