初対面の相手や苦手意識を抱いている相手とのコミュニケーションは、とても億劫なものです。
それはきっと、あなたと相手との間に大きな距離があるから。
その距離を少しでも縮めることができれば、コミュニケーションはもっと楽になるはずです。
ここでは、相手との距離をぐっと縮めるためのちょっとしたコツをご紹介します。
●相手の仕草や言葉を繰り返してみる
ざっくり言うと、仲良くなりたいと思う相手のマネをします。
よく、そうなりたいと思う人のことを徹底的に模倣することをモデリングと言いますが、それを初対面や苦手意識をもつ相手に対して行うのです。
露骨に行うと嫌な顔をされてしまいますが、例えば、相手が早口であれば早口で、穏やかな口調であればゆっくりとしたペースで語りかけていきます。
また、口調だけではなく、姿勢や飲み物を飲むタイミングなどもつぶさに観察してマネすることで、自然と相手も親近感を抱くようになっていきます。
●相手の会話を繰り返す
例えば、話している相手が「最近、○○に遭遇して大変な思いをした」「誕生日にもらったプレゼントが嬉しかった」といったような感情を表現しているときに、あなたならどう返すでしょうか。
「うんうん、そうなんだね」と相槌を打つのも傾聴スキルとしてはいいのかもしれません。
ですが、一歩踏み込んでこうしてみてはどうでしょうか。
「そうだったんだね。○○で大変だったね」
大変だったという相手の言葉を繰り返すことで、「この人は私の話をきちんと聞いてくれているんだ」という印象を抱かせ、相手が心を開くきっかけになるかもしれません。
●相手をよく観察する
言葉と気持ちはうらはらとは言いますが、思っていることが態度に全て出ているかといえばそうではありません。
大丈夫と言いながら、心や体にダメージを負っているということは、仕事でも恋愛の局面においてもよく見られることです。
ここで、相手が発した言葉が真意なのか判断するためには、やはり細かく観察するという作業がとても重要となってきます。
たくさんの業務を抱えて残業続きの部下に対して、「大丈夫?」と聞いても「問題ありません」と返ってくるかもしれません。しかし、実は顔色が悪かったり、普段はとても陽気であるにも関わらず、視線を合わせず表情が暗いといった状態であれば、無理をしている可能性が考えられます。
そこで、もう少し突っ込んで話を聞いてあげると、それまでためていた不平不満が吹き出すこともあるでしょう。
私たちは、気心知れた人とばかり過ごしているわけにはいきません。初対面や苦手だなと感じる相手と接しなければいけない時もあります。
その時、ちょっとしたコツを知っているだけで相手との距離を縮めることができると考えれば、コミュニケーションが少し楽になるのではないでしょうか。
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