あなたは、人とコミュニケーションを取るとき、どこに意識を向けていますか?
・自分がどう思われるか?
・おもしろく話ができるか?
・どう伝えれば自分のことをわかってもらえるか?
・・・主に、このようなことを考えている方は多いかもしれません。
これらのことを意識するのも大切ですが、コミュニケーションは、“あること”に意識を向けるほうが、圧倒的に人に好感を持ってもらえます。
その“あること”とは・・・、ずばり、“相手”です。
・相手はどう思っているか?
・相手は何を悩んでいるか?
・相手が望んでいるもの(状態)って?
このように、“自分”ではなく、“相手”に意識を向けてコミュニケーションを取ると、
「この人は私にすごい関心を向けてくれているなあ」
「この人は私のことをよく考えてくれているなあ」
と相手は思い、どんどん心を開いてくれるようになります。
たとえば、職場の後輩が、
「自分って、やっぱりこの仕事向いてないみたいです・・・」
と落ち込んでいたら、あなたならどう声をかけますか?
「わかるよ。私も新人のときは、よく同じように悩んだなあ。今は、うまくできなくて当たり前だから、そんな落ち込むことないよ!」
などと声をかけるとしたら、自分に意識が向いているコミュニケーションです。
一方、
「そうなんだ。どうしてそう感じるの?」
「なにかあったの?」
などと声をかけ、相手の悩みや問題をじっくり聞くことができたとしたら、それは、相手に意識が向いているコミュニケーションになります。
相手に意識が向いたコミュニケーションが大切なのは、営業などの場面では、特に言えることです。
多くの営業マンは、「商品を買ってもらえるにはどう話せばいいか?」「自分(自社の商品)のことをいかにアピールできるか?」ということを考えて仕事をしてしまいがちです。
このように自分にばかり意識が向いている営業マンだと、お客様はウンザリします。
「この人の話を聞いてみたい」とは思いません。
むしろ、「なにか売りつけられる前に、さっさと話を切り上げよう」と思います。
しかし、デキる営業マンは、こう考えて仕事をします。
「○○さんが、今、一番困っていることはなんだろう?」
「○○さんが解決したい問題は、なんだろう?」
「○○さんの思いを叶えるには、どんなことが考えられるだろう?」
そう、“相手”にしっかり意識が向いているのです。
このように日々相手のことを考えて努力をし、コミュニケーションを取ろうとするから、お客様も「この人の話なら聞いてみよう」と思うわけです。
人とコミュニケーションを取るとき、“自分”にばかり意識が向いていた、という方は、これからは“相手”に意識を向けてみることも考えてみてくださいね。
相手に意識を向けるコミュニケーションができたら、きっと、自分にばかり意識が向いていたときより、コミュニケーションが豊かになり、人間関係も豊かになっていくでしょう。
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