聴き上手が愛されるワケと、愛される聴き方5選

あなたは自分のことを聴き上手だと思いますか?
人の話を普段からよく聴いているほうですか?

パートナーにいつまでも愛される、大切にされる存在でいるには、聴き上手であることは不可欠です。

しかし、パートナーの心を満たすような、愛される聴き方ができる人は少ないようです。

スマホやテレビの画面を見ながら話を聴いたり、話を聴いている途中に口を挟んだり、話を途中で変えたり、最後まで話を聴かずに否定や反論をしてきたり・・・。

多くの人は、人の相手の話を聴いているつもりで、こんなことを繰り返しています。

これでは、人はちゃんと話を聴いてもらっているという感覚を得ることができません。愛されるどころか、「どうせ自分の話なんてつまらないんだろうな」「この人にはなにをいっても無駄だから」と、不安や不満を抱かせる原因になってしまいます。

では、パートナーの話を聴くときは、どのように聴けばいいのでしょうか?

今日は、聴き上手が愛される理由と、愛される聴き方についてお伝えします。


■聴き上手はなぜ愛される?

(1) 癒されるから

人の悩みやストレス、負の感情は、人に話すことでかなり軽減されます。

そう、話すことは、「放す」ことでもあり、自分から「離す」ことでもあるんですね。

人の話を聴くことは、人の心を癒すことに繋がるのです。

そのため、プロのカウンセラー養成講座などでは、傾聴についてのレッスンはかなり重要視されます。

(2) 承認欲求が満たされるから

承認欲求とは、「人から認められたい」「尊重されたい」「自分のことを分かってほしい」と思う欲求のこと。人間の持つ基本的な欲求であり、誰しもがこの欲求を持っています。

承認欲求は、褒められたり認められることで満たされますが、『聴く』という行為も、相手の承認欲求を満たすことができる大切な行為なのです。

(3) 相手のことを把握できるから

聴くという行為は、パートナーが何に悩んで、何に不満を持っていて、何を考えていて、何がしたいのか、把握できるというメリットもあります。

相手のことを把握できると、ここぞというときの気の利いた一言が言えたり、求めていることを抜群のタイミングで提供できるようになります。

そうすると、「この人はやっぱり自分のことを分かってくれている!」とパートナーは感じ、よりあなたのことを愛するようになるというわけです。

■愛される聴き方5選

(1) 相手の目を見て聴く

「相手の目を見て話を聴きなさい」ということは、子どものことに一回は言われたことがあるのでは?「こんなの当たり前!」のことと思う人も多いかもしれませんが、これが意外とみんなできていないのです。
スマホやテレビ、新聞や雑誌を見ながら話を聴く『ながら聴き』をしていませんか?
ながら聴きでは、相手は真剣に話を受け止めてもらっているという感覚がしません。
パートナーが話をし始めたら、スマホやテレビからは目を話して、目を合わせながら聴きましょう。

(2) 最後まで聴く

話の途中に、「でも、それって~じゃない?」と口出しやダメ出しをしたり、「そういえば、この間、私も~」と話をすり替えたりしていませんか?
相手は、口出しやダメ出しをしてほしくてあなたに話をしているわけではありません。あなたの話を聴きたいから話をしてきているわけでもありません。
自分の話を聴いてほしくて、話をしてきているのです。
パートナーの話を聴いている最中になにか言いたくなっても、ぐっと我慢。パートナーが話終わって一息ついてからでも、遅くはありません。
とりあえず最後まで話は聴きましょう。

(3) ペースを合わせて聴く

相手と波長を合わせながら会話をすることを、『ペーシング』と言います。
話すスピードや、声のトーン、声の強弱、表情や体の動きを合わせることで、相手に居心地いいと感じさせる心理学のテクニックです。

パートナーの話を聴くときは、相手の話すスピードや声のトーンなどを合わせてみてください。パートナーがゆっくり話す人の場合は、自分もゆっくりと。パートナーが小さい声の人の場合は、自分も小さく。パートナーが暗い表情で話していたら、自分も暗い表情で。

また、話すときは、誰しも顔が動くもの。顔の位置を全く動かさないで話を聴くと、聴いてもらっている感じがしません。パートナーの顔の動きに注目して、相手が大きく頷いたら自分も頷くなど、自分も顔を動かすようにすることで、ペースがより合ってきます。

(4) 相槌のバリエーションを豊かにする

相槌は、同じような言葉だけでなく、バリエーションを豊かにしたほうが、話がより盛り上がります。

「うんうん」だけでなく、「へえ~」「なるほど~」「は~」「そうなんだ~」など、いろいろ入れてみましょう。

また、相手が特に力を込めて言った言葉や、感情言葉(「辛かった」「大変だった」「悲しかった」)などは、オウム返しをすると、より有効です。

たとえば、パートナーが「最近クレーム処理ばっかりやらされて、本当に大変だったんだよ」と言ってきたら、「大変だったんだ」と返します。このようにオウム返しを時折相槌の中に入れることで、パートナーは、より「ちゃんと自分の話を受け止めてくれている」「共感してくれている」と感じます。

(5) 反論や意見を言う時は、言い回しを工夫する

話を聴いている最中に意見を求められて、反論や、相手と違う考えだということを伝えたい場合は、言い回しを工夫します。
ここで「でも~」「だけど~」などの相手を否定する接続詞を使って頭ごなしに相手を非難してしまうと、せっかくいい感じで話を聴けていても、台無しになってしまいます。
たとえば、次のような言い回しだと、相手はすんなり受け入れることができます。

「なるほどね、よく分かったよ。そうだね、あえて言うとすると、時間の使い方については、考えたほうがいいかもしれないね」

ポイントは、いったんパートナーの言葉を受け入れたことを示した上で、「あえて言うとす
ると~」「そういえば~」など、相手を否定するニュアンスのない接続詞を使って伝えること。そうすると、相手はアドバイスも素直に受け入れやすくなります。

***
「聴く」という行為は、受動的に見えて、相手の心を掴み、イニシアチブも取ることができる行為です。仕事ができる人、パートナーと良好な関係を築く人ほど、聴き上手です。
愛される聴き上手になって、相手のハートをがっしり掴んでいきましょう。

執筆者/黄本恵子(アモーレ大学心理学科コミュニケーション学部教授)

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