失恋を人生の「大きな損失」にしてしまう2つの考え方とは?

失恋は、辛く悲しいものです。

結婚を意識する年齢だった場合、余計に辛いかもしれません。

「なぜあのとき、こうしなかったんだろう」という自分に対して責める気持ち、後悔。

自分をフッた相手に対する恨みの感情もたくさん出てくるでしょう。

文字通り、『胸にぽっかり』穴が開いたような気持ちも味わうでしょう。

失恋は、確かにとても辛いものですが、次のもっと良い出会いであったり、人間的成長や人生に深みをもたらしてくれるなど、たくさんの恩恵を与えてくれる可能性があるものです。

しかし、なかなか失恋の痛手から抜け出せず、『大きな損失』にしてしまう人も、少なからず存在します。

失恋を人生の『大きな損失』にしてしまう人は、その“考え方”に大きな問題があるようです。

その考え方とは、主に次の2つです。

1.「私には魅力がない」「私はダメな人間だ」

たとえば、彼にフラれた理由が「他に好きな人ができた」という場合、次のように考える方はとても多いです。

・「彼に他に好きな人ができたのは、私には魅力がないからだ」

・「他の女に恋人をとられるのは、私がダメ人間だからだ」

彼に好きな人できたというのは、『事実』です。

でも、「自分には魅力がないから」「自分はダメ人間だから」というのは、ひとつの『解釈』です。

本来、何の因果関係もありません。

勝手に自分でそう解釈してしまっているだけです。

このように偏った見方によって情報が曲げられることを、心理学では『歪曲』と言います。

彼に好きな人ができたのは、彼が実は新しいもの好きで惚れっぽい性格だったのかもしれません。

あるいは、彼と相性ピッタリの女性が現れたのかもしれません。

いずれにせよ、あなたに魅力がなくなったわけでも、人間的にダメだからというわけではありません。

自分にはどうしようもない、コントロールのしようがないことです。

それなのに、そこに自分を貶めるような解釈を自分でつけてしまうと、自己肯定感が低くなっていく一方です。

2.「男はみんな●●だ」「私を心から愛してくれる人なんて存在しない」

また、彼にフラれた際、このように考える人も少なくありません。

・「男はみんな浮気をする」

・「私を心から愛してくれる人なんて存在しない」

人は、ほんの1回か2回の強烈な経験を、すべてであるとしてしまう傾向があります。

たとえば、地元から出てきて東京で道に迷って、誰かに道を教えてもらおうと道行く人に話しかけたとします。

その際、2回連続で無視されてしまいました。

そうすると「東京の人は、みんな冷たい」となります。

あれだけたくさんの人がいる中で、たった2人の人に無視されただけで、そう考えてしまうのです。

失恋したときも、彼氏に浮気をされたことが原因だった場合、それが人生で2回あれば、「男はみんな浮気する」と解釈します。

まるで地球上にいる男性はひとり残らず浮気するかのようです。冷静に考えて、そんなこと絶対にありえません。

あるいは、2回連続でフラれたら、「私を心から愛してくれる人なんて存在しない」と考えます。

これもありえないことです。

このように、特定の一部分の経験を、その種の経験全体として扱ってしまうことを、心理学では『一般化』と言います。

このような考え方を持っていると、新たな良い出会いが訪れても、「どうせ男は●●だから」「どうせ私は●●だから」と考えてしまい、自ら出会いを遠ざけてしまうことになります。

新しい世界へ出かけよう

新しい出会いを引き寄せたいなら、一日もより幸せな時間を過ごしたいなら、上に挙げた自分で自分を貶めるような、そして出会いを遠ざけるような考え方は辞めること。

失恋を、自分をより幸せにするためのステップにするか?

それとも、人生の大きな損失にするか?は、自分次第です。

失恋から立ち直りイキイキと自分の人生を歩んでいる人、良い相手を見つけて幸せになっている人は、みんなそれなりに行動しています。

今までと同じ生活をしていて、自分からなにも行動を起こさず、突然ふって湧いたようにテレビドラマのような幸運や良い出会いが訪れた、なんていう人はまあそんなに存在しません。

結婚を意識しているなら、マッチングアプリに登録したり、成婚まできっちりサポートしてくれる結婚相談所に行く。

「結婚まではまだ考えなくていいけれど、とりあえず自分を磨きたい」というなら、新しい趣味を持ったり、新しい集まりに参加する。

たくさん泣いて、感情を吐き出したその後でいいので、新しい世界に向けて歩み出しましょう。

幸せの種は、意外と早く見つかるはずです。

執筆者/黄本恵子(アモーレ大学心理学部コミュニケーション学科教授)

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。主に家族間(夫、子ども、姑、実家)のコミュニケーションの改善や人間関係の悩みを解決するコラムを執筆している。〔ブログ

2018年6月2日、『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)に出演。
2018年8月16日、『ビビット』(TBS系)に出演。

・米国NLP協会認定 NLPマスタープラクティショナー
・一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター 認定シニアカウンセラー

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