
アモーレ大学医学部教授@アラフォー女医のjoyful(twitterアカウント @dr_joyful ) です。
「病院で医師を投げれば婚活中の女医に当たる」は真実でして、結婚相談所にこっそり登録している女医友(=女医の友人)も少なくありません。皆口々に「自然な出会いで、好きになった人と結婚したい」と言いながらも、結婚相談所経由の結婚駅という別ルートも検索中なのです。
今回のコラムでは、女医友が相談所で出会った一人の男性にフォーカスして届けします。
さて、女医が他職種友人の合コンで何となく職業を言ってしまうと、大抵の男性は
「へ~~、女医さんなんですかぁ」という、驚きと+物珍しさ+好奇心が入り混じったような決まり文句に、「実は、最近疲れっぽくて~~」と続きます。男性側のリアクションは不愉快ではありませんが、せっかくテンションを上げて病院外の空気を吸いに来たのに、健康相談を受けた時点で頭が医者脳に戻ってしまい、仕事(溜まっている退院サマリーや、学会準備etc…)を思い出してしまう、、、のは“女医あるある”ですね。
小児科の女医友K曰く、結婚相談所であれば、職業欄には「医師」と記載してあるので、お決まりのやりとりは少なく、こちらも「いつ、あのセリフが出てくるか?」と身構えることもないので、精神的に楽だとか。
そんな女医友Kは、法人向けのクローズドな結婚相談所にて、IT系2代目オーナー社長T氏と出会いました。
とある男性から面会申し込みがあると連絡を受けたKは、相談所でT氏のプロフィールを閲覧しました。「古典的3高なヒルズ系の人がなぜ相談所に来るのか?」と不思議でならなかったそうです。
若干の違和感を覚えつつも、自分が選ばれたという嬉しさも相まって、清楚系ワンピースで初回顔合わせに望んだ友人Kでしたが、なんとT氏はRockなSkull柄のTシャツにハーフパンツで現れました。T氏のラフすぎる装いに驚きましたが、「元祖ヒルズ系って、こういう格好で高級腕時計買いに行くんだよね!」と自分を納得させたそうです。
その相談所では初回顔合わせの冒頭に限って、男女双方の担当相談員も同席する形式でしたので、男性側の相談員の方は「Tさんは、普段はスーツ姿でビシッと決めてらっしゃるんですよ〜〜」と申し訳なさそうに言われたそうです。T氏が相談員のフォローに顔色一つ変えず席についたのにも、Kは違和感を覚えました。相談員が退席した後も、T氏はKとの会話を自ら盛り上げる姿勢に乏しく、面接官と就活生の質疑応答のような空気が漂っていたそうです。
相談所で30分間の初回顔合わせが終了すると、大抵はお茶かランチへ外出して解散といった流れになるのですが、今回はT氏から「仕事が立て込んでいますので、今日はこれで失礼します。」と言われました。双方が2回目も会いたい意思があれば、担当相談員を介しての連絡先交換となりますが、T氏からもKからも2回目を希望せず、それっきりになりました。
Kとしては、
「T氏の方から面会希望があったのに、なぜあんなに乗り気ではなかったのか?」
「プロフィール写真も奇跡の一枚ではないし、身なりも整えていったのになぜ?」
と疑問が残り悶々としたそうです。
しばらく後、ふと出会った男性からKはその推定理由を知ります。
男性が以前T氏の会社に勤務していた際、T氏の会社がその相談所と法人契約をするということで、T氏から直接相談所への登録を勧められたそうです。企業と相談所が法人契約をすることで、相談所は一定数の男性登録者を確保できるメリットがあります。
一方、法人サイドは、福利厚生事業の一環として相談所登録費用の一部負担をすることで社員の結婚を促し、無事成婚に至れば離職の予防(いわゆる嫁ブロック)にも繋げられます。衝撃の真実を聞いたKは、T氏が、法人契約前の下調べ(?)として、冷やかし半分相談所の探りに来たのではないか?と推測しています。
次回第6回はオーナー社長T氏のケースを更に深掘りして考察する予定です。お楽しみに!
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。