アモーレ大学医学部教授@アラフォー女医のjoyful(twitterアカウント@dr_joyful )です。
第6回に引き続き、友人の小児科女医Kと男性との間で勃発したとある有名な(?)論争についてお届けします。
結婚相談所での2代目オーナー社長との面会(詳細は第6回をご覧ください)にショックをうけたKは、しばらく相談所からの紹介申し出を断っていました。“入会金も支払ったし、もったいないなあ~”と悩んでいたおり、「Kさんに、新しい面会申し込みをされた男性がいますので、是非プロフィールを見に来てください」との連絡を受けました。
男性のプロフィール写真を見て、Kは一目惚れ。韓流スターのように涼やかな目元に高身長、天文学の研究者で収入はKの半分以下でしたが、全く気になりませんでした。”好きな研究に没頭している人って素敵だし、専門分野が違うからお互いに良い刺激になりそう!”
担当者に引き合わせOKと返答すると、「素朴で良い方なのですが、とにかく、おとなしい男性なので、最初はKさんがお話をリードされると良いかと思います。。。。」と、意味深なアドバイスを受けました。
面会当日、先に部屋で待っていた天文学者は、写真通りの風貌と清潔感ある身なりだったので、第一印象は満点でした。おきまり的には、男女双方の担当者が引き合わせを終えて部屋を去ると、後は2人で20分弱を部屋で雑談することとなります。
「・・・・・・。」
”しゃべらない・・・・・。こういうことね・・・・。”
男性は、少しうつむき加減に、はにかんだ表情を浮かべているだけでした。Kは、『初対面後からの沈黙』という初展開だっただけに戸惑いましたが、仕事がら、外来で初対面の親御さんに上手く話しかけるのは慣れているので、世間話から始めました。
言葉数は少なかったものの、受け答えに誠実さを感じたKは、男性からの唯一の問いかけ「この後、お昼ご飯でもいかがですか?」との誘いに、二つ返事で応えました。
行き先は、こじゃれたイタリアン。
”よしよし、いい感じ” Kは、久しぶりの本格的なデートに舞い上がっていました。もちろん、会話は盛り上がりませんでしたが、“時間をかけてわかり合えばいいかな〜”と呑気に構えていたその時、事件は起こりました。
割り勘風な店ではないのに、男性が自分の食べたパスタと飲物だけを告げて会計を済ませ、先に店外へ出て行ったのです! Kは、慌てて財布を出して自分のランチ代を払いました。
『おごり・おごられ論争』の勃発です。
ネット上での男女喧々がくがくの議論(?)をチラ見する限り、ベストアンサーは非常に個人差が大きい模様です。一方で、初デートで男性側が奢ることに女性陣からのNGはほぼ皆無と言えるでしょう。Kのベストアンサーは『おごってくれる姿勢だけOK & 後からお金を渡したい派』 一方NGは、『会計前で男女ふたりが、ごそごそお財布を出してもたつくこと』でした。
Kとって、『おごり・おごられ論争』は、男女の役割設定から結婚観をも象徴する重大案件だったのです!2回目デートのお誘いを受けたものの、丁重にお断りしてしまいました。
カップルごと役割設定は千差万別ですし、長い結婚生活では、設定よりも柔軟な対応が必要です。ただ、男女共に、相手異性の多数派意見を知っておいて損はありません。初デートでは、ダメージジーンズではなくて、小綺麗な格好をして朗らかに振る舞うのが女性陣に期待されている役割でしょうし、金銭的に無理なくおごれる様な行動計画は男性陣に求められることが多いようです。もちろん、関係が安定してくれば、割り勘にしたり、公園でコンビニ弁当を食べるようなデートもほのぼのしてイイですよね!
というわけで、男女同権ですが同質ではないので、初回のデートくらいはスタンダードな彼氏彼女ごっこをオススメします。
次回第8回のテーマリクエストも、twitterアカウント@dr_joyful までお待ちしています。
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