こんにちは、福太郎です。
生きていると、嫌な出来事もたくさん起こりますよね。怒りを感じてしまうこともあるでしょう。
幸せな人生を歩みたいなら、怒りの感情のコントロール法を身につけておくことは、とても大切です。
なぜなら、怒りというのは、一度火がつくと、なかなか制御することができず、消火にとても時間のかかる感情だからです。
思い返せば何でもないようなことなのに、何かのきっかけで怒りが爆発してしまい、暴言を吐いてしまったり、モノに当たってしまったり……。「なんであんなこと言って(やって)しまったんだろう?」と後悔するようなこと、誰しも一度や二度は経験しているのではないでしょうか?このような感情の爆発を、心理学者でありジャーナリストでもあるダニエル・ゴールマンは、“情動のハイジャック”と呼んでいます。
情動(感情)を司るとされる脳の“扁桃核”と呼ばれる部分が、怒りや恐怖・嫌悪を感じた際、強く脳に作用し、脳と体のあらゆる機能を支配してしまうのです。
そうなると、自分で自分を抑えられなくなります。
怒りを感情に任せて爆発させてしまうと、感情がハイジャックされてしまい、大事な人を傷つけてしまったり、取り返しのつかないような行動をとってしまうことにもなりかねません。
では、怒りの感情が生まれたときは、どう対処すればよいのでしょうか?
■怒りの感情をコントロールする5つの方法
(1)物理的距離を置く
怒りで我を忘れてしまいそうになる、そうなったときに最初にできることは、対象物から距離を置くことです。一緒にいるとますます感情がヒートアップしてしまいます。感情は一度爆発させると取り返しのつかない事態に発展しかねないということを忘れず、まずはひとりになって、心を落ち着かせてましょう。怒りの感情がピークを過ぎると、冷静に考えることができるようになります。
(2)誰かに話を聞いてもらう
情動のコントロールに有効なのが、誰かに話を聞いてもらうということ。人は、誰かに話を聞いてもらうだけで、心が楽になり、前向きに生きる力が湧いてくるのです。怒りの感情が芽生えたときは、誰かに話を聴いてもらい、怒りの感情を自分の心から手放しましょう。
(3)紙に書く
誰も話を聴いてくれる人が傍にいないときは、その感情を紙に書きましょう。感情を“紙に書く”ことは、人に話を聴いてもらうのと同じような効果があると言われています。怒りの感情を自由に殴り書きしてスッキリした後は、その紙は破って捨ててしまうこと。破った紙をゴミ箱に捨てるとき、怒りの感情も一緒に捨てるイメージを持つとよりスッキリしますよ。
(4)怒りの“裏”にある感情に目を向ける
怒りが芽生えたときは、怒りの“裏”にある感情に目を向けてみることも、とても大切です。怒りというのは、実はある感情と兄弟の関係にあると言われています。なんだかわかりますか?それは、“悲しみ”です。怒りに心が支配されているときというのは、実は心の奥底が悲しみでいっぱいになっていることが多いのです。自分のがんばりや努力を分かってくれないという悲しみ、自分の心が蔑ろにされているという悲しみ、寂しさ、怒りにはそういったものがくっついています。怒りの奥底にある感情にも目を向けると、「ああ、私は悲しかったんだ」という本当の感情に気づきます。そうすると、怒りを爆発させるよりも適切なコミュニケーション法があることにも気づけます。
(5)“感謝”に変換する
あまりストレスを溜めず、幸せなオーラをまとっていて運が良い人は、どんな出来事も“成長のヒント”と捉え、“感謝”に変換するという特徴があります。怒りの最中にいるときは、感謝するなんてとてもできないかもしれませんが、気持ちが落ち着いたとき、「この出来事(人)が私に与えてくれる(教えてくれる)ことがあるとしたら、なんだろう?」ということを考えてみましょう。このような思考を癖づけることができると、むやみに怒りの感情を抱くことも少なくなってきます。
以上、今日は怒りの感情のコントロール法についてお伝えしました。
怒りは幸せの感情と対極にあるもの。でも、怒りの感情を抱かずに生きるなんてほぼ無理です。
大切なのは、どう向き合うか?ということ。幸せな人生を送っている人は、怒りの感情との向き合い方が上手な人と言えると思います。
番外編ですが、ストレスが溜まっていると怒りの感情が爆発しやすくなるので、ストレスを溜めないよう、定期的に“情動の発散”をすることもとても大切です。カラオケ、スポーツ、読書、その他夢中になれること、好きなことをする時間を普段から意識して取りましょう。楽しみが待っていると、人間がんばれるものです。また、よく笑い、毎日小さな幸せに目を向けることも忘れずに!
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