こんにちは!福太郎です。
「今年こそ○kg痩せる!」
「収入を○○万円増やす!」
「お客様を○○人に増やす!」
「マラソン大会に出る!」
などなど・・・。
飲み会などで友人が公言しているのを耳にしたり、SNSなどで「今年の目標」として掲げているのを目にしたりすることってあると思います。
あるいは、「自分も目標があったら公言している」という人もいらっしゃるかもしれません。
目標を公言すると、たくさんの人に応援してもらえたり、“引き寄せ”の力が働くなんてことも言われていますよね。
しかし、目標って、公言すると達成しにくくなるという説があるのをご存知ですか?
ある社会心理学者によると、「人間は目標を他人に話し認められると、ゴールに一歩近づいた気になってしまう」というのです。
つまり、他人に目標を話して、他人に「すごいね」「がんばってね」など言われることで、人は達成したときと同じような満足感を得てしまうということです。
社会心理学者のクルト・レヴィンは、これを『代償行為』と言い、心理学者のヴェラ・マーラーは『社会的現実(他人に認識されたものごとは、自分の意識上では現実のように感じられる)』と言いました。
また、2009年に心理学者のピーター・ゴルウィツァーが、こんな興味深い実験をしました。
実験には163人が参加し、4つのテストを受けました。
そのうち半分は、自分の目標を紙に書いてみんなに発表します。残りの半分は、目標を口外しません。
そして、45分間で目標を達成するために作業をするが、やめるのはいつでも自由としました。
結果は、次のようになりました。
・目標を紙に書き口外した人たち⇒平均33分過ぎたところで作業を終了してしまう。
・目標を口外しなかった人たち⇒45分間全部を使いきって作業をする。
また、後の質問で、目標を紙に書き口外した人たちは「ゴールに近づいた気がする」と述べたのに対し、目標を口外しなかった人たちは「目標実現までには、さらに頑張る必要がある」と述べたのでした。
目標達成は、行動があってこそです。
他人に公言することで満足感を得てしまい、行動が疎かになってしまっては、目標達成は遠のいていくばかりですよね。
「目標を公言することでやる気に火がついて、いつも目標達成ができている!」という人もいらっしゃるかと思いますが、「毎年毎年目標を掲げて公言するけれど、ほとんど達成できない・・・」という方は、これからは公言せず、自分の中だけにしまって密かに行動するほうが良いかもしれませんね♪
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