
「最近、すべてのことがうまくいってなくて・・・」
「どうせみんな、自分のこと使えない奴って思ってるんだろうなあ・・・」
「私はコミュニケーションが苦手で・・・」
他人と会話していて、このように悩み事を打ち上げられることってありませんか?
こんなとき、
「大丈夫だよ!」と励ましたり、
「そういうときは、○○すればいいよ!」とアドバイスをしてあげるのもいいですが、
相手の心をもっとラクにしてあげたいという場合には、次のように、“質問”をしてみましょう。
「すべてのことって、具体的にはどんなこと?」
「みんなって、具体的には誰がそう思ってると思うの?」
「コミュニケーションが苦手って、どんなときに(誰と比べて)そう感じるの?」
会話の中で、
「みんな~」「すべて~」「いつも~」「なんだか~」「~が苦手で・・・」
のような表現を使うときというのは、言っている本人も、実は問題の本質をきっちり把握できていないことがとても多いです。
そのようなとき、
「具体的には、どんな?」
「みんなって、誰?」
「どんなときに?」「いつぐらいから?」
「誰と比べて?」
など、具体的になるような質問をしてあげることで、問題の本質に近づき、解決の手助けができます。
・・・たった一つの出来事がきっかけだったのに、その思い出が強烈すぎて、「すべて」「いつも」と拡大解釈して被害妄想に入ってしまっているのかもしれない。
・・・実際に問題があるのは、ある特定の人物との関係だけなのに、無意識に「みんな」とまとめてしまっているのかもしれない。
そんなことって、実はとても多いんですよ!
質問は、魔法のようなものだと福太郎は思っています。
うまく使うと、脳の“勘違い”や“思い込み”を解いてくれます。
長年抱えていた悩みが、質問だけでとれてしまうということも、よくあります。
うまく使いこなして、悩みや問題を解決する手助けをしてあげたいですね。
ただし、相手の言葉を受け取らずに、相手の心に入っていく質問をすると、土足で踏み込まれているように感じる人もいます。
質問というより、“尋問”に感じてしまうんですね。
質問は、最初に、「そうなんだ~」と、相手の言葉をきっちり受け止めてからするようにしましょう。
また、このような質問をされることって、日常少ないので、相手は最初、戸惑うかもしれません。
答えにつまって沈黙してしまったり、
「よくわからないや・・・」
「とにかく、みんな!」
と答えられることもあるでしょう。
ですが、質問は、脳にずっと残っています。
後の方になって、
「そういえば…」と、問題の本質や解決の仕方が見えたということや、
「ただの被害妄想だったな」と、本人が自ら気づくきっかけになったということもあります。
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